【9人の迷える人々制作日記】→略して「9マヨ」(きゅうまよ)です。

【① なぜ裁判員制度なのか 】

私は、学習塾を経営するかたわら都内のロースクールや、大学、それに早稲田大学の主催する市民講座で憲法や行政法を教えています。数年前から授業で 裁判員制度の話題を扱っています。

裁判員制度は、国民の中からクジで選ばれた裁判員が重大な刑事裁判に参加し、プロの裁判官といっしょに、被告人は有罪か無罪か、有罪だとするならどのような刑を科すのが適当か、を決める制度です。

最高裁や法務省は、PRのためのパンフレットを作ったり、講演会を開いたり、映画を作ったりしています。中でも、映画は、有名な俳優が登場し、感動的なストーリが展開されています。裁判官も裁判員も、みんな、いい人たちで、戸惑いながらも、困難を乗り越え、結局は「裁判員をやってよかった。」という結末です。

私は、最高裁や法務省の作った映画を見て、「実際にはこんなにうまくいくはずはない。なにより、これらの映画は、裁判員制度が持っている重大な問題点に全くふれていない。」と感じました。

【② 裁判員制度の重大な問題点とは 】

私が「裁判員制度の重大な問題点」と考えるのは、たとえば「キャバクラ嬢のキャッチをしているいい加減な人が裁判員になってしまったらどうするか。」とか、「横暴な裁判官が、市民のことを軽視し、強引に自分の意見に同調せよと誘導する場合にも、裁判員には守秘義務があるので、そのようなことを公表できない。」などです。

私は裁判員制度を語る際にはこれらの問題をさけて通ることはできないと考えました。そこで、最高裁や法務省の作った映画ではわからない、裁判員制度の本当の問題点を盛り込んだ劇を作ることを考えついたのです。脚本の原案は、3日くらいで書き上げました。その後、三浦君や大内さんの意見を聞き、修正しました。

【③ なぜ「9人の迷える人々」なのか 】

タイトルは「9人の迷える人々」にしました。最初は裁判員6人なので「6人の迷える人々」だったのですが、プロの裁判官3人も含めました。なぜなら、プロの裁判官も自分の出す判決に絶対の自信を持っているわけではなく、時には「あの判決は間違っていたのではないか。」と不安にかられることがある、ということをしばしば聞くからです。

また、テーマがシリアスなだけに、あえてコメディにしました。コメディで楽しんでもらい、知らないうちに裁判員制度、そして、その背後にある「人が人を裁くことの意味」を少しでも考えてほしいと思ったのです。

幸いなことに、「9人の迷える人々」は新聞等のマスコミの方にも大きな関心を持っていただいています。シリアスなテーマなのに、コメディタッチで劇にしたことが新鮮だったようです。

【④キャストのオーディション】

今回もキャストはオーディションで選びました。月刊「オーディション」で宣伝したところ、全国から500名近い方からの応募がありました。

今回のオーディションは書類審査でイメージに合う人だけを選び、第2次審査は、相当厳選されたメンバーでおこないました。

オーディションに参加していただいたみなさまは、いずれも劣らぬ演技力を持っており、今回採用しなかった方の中にも「もし違う作品ならぜひ頼みたい」というレベルの方が多数いらっしゃいました。

また、書類審査では、キャストのイメージに合う方だけを選ばせていただきました。今回のオーディションに応募してくださったすべてのみなさまに、この場を借りて、謹んでお礼申し上げます。

7月1日、高円寺にあるスタジオ・フェニーチェ練習スタジオで、初顔合わせ、第1回の読み合わせ・練習をしました。

さすがに、芸達者な方がそろっており、2回目の読み合わせの時は、早くも、自分の役柄への深い理解を示すほどのセリフ回しをされている方もいらっしゃいました。

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和やかな雰囲気の初顔合わせ!

【⑤練習は集中して、少ない回数で行いました。】

今回の作品はスタジオ・フェニーチェとしては、初めての舞台作品です。練習に際して私は、なるべく少ない回数で、集中して行うことを心がけました。

キャストの中には「こんなに少ない回数で大丈夫ですか。」と心配される方もいました。ですが、私の考えでは、練習回数をたくさんとってダラダラやるより、少ない回数で集中してやったほうがはるかによい結果が生まれると思います。

結局、本番までに7回か8回の通し稽古をしただけです。ただ、毎回の練習は、本当に集中してできたと思います。通し稽古の際には、新聞やNHKの取材が入ったことも緊張感を維持するのに大いに役立ったと思います。

【⑥ 公演終了 】

みなさまのあたたかいご声援のおかげで、大きな失敗もなく、9月、10月の公演を無事終了することができました。お忙しい中、芝居を見に来てくれたみなさま、本当にありがとうございます。

★以下は、私とスタジオ・フェニーチェのメンバーが「9人の迷える人々」を作った動機です。興味のある方はお読みください。

裁判員制度と「9人の迷える人々」

【はじめに】

平成21年から、わが国で裁判員制度がスタートすることになりました。

裁判員制度はクジで選ばれた6人の一般市民が3人のプロの裁判官とともに重大な刑事裁判に参加し、被告人が有罪か無罪か、有罪だとすると刑をどのようなものにするか(量刑判断)を決める制度です。

「9人の迷える人々」は裁判員制度の評議(話し合い)の場面を舞台に、裁判員に選ばれた一般市民と、プロの裁判官のやりとりを通し、裁判員制度のさまざまな問題点をうきぼりにし、「人が人を裁くことの意味」を問うコメディです。

【この劇を作った動機】

最高裁や、法務省は、裁判員制度のPRのためにパンフレットを作り、講演会を開き、有名な俳優を出演させた映画を作っています。

ですが、最高裁や法務省の作った映画を見ても裁判員制度の肝心なところ、つまり本当の問題点はわかりません。

私は、大学の授業や市民向けの講座で裁判員制度について説明をすることが多いのですが、生徒や受講者の方から「裁判員制度の肝心なところがわからない。」という声を耳にする機会がありました。

そこで、最高裁や法務省のPR映画のような「当たり障りのないもの」ではなく、裁判員制度の核心に触れるような本当に大事な問題を盛り込んだ劇を作ろうと思い立ったのです。

最高裁や法務省の映画の共通の特色は次のような点です。

①登場する裁判員も、裁判官も、協力的で、ものわかりのよい「いい人」である。

②対象となっている罪が軽い。

★最高裁制作の「評議」⇒死人が出ていない。ナイフで刺したが軽傷ですんだ。 ★法務省制作の「裁判員制度 もしもあなたが選ばれたら」⇒放火したが死人は出なかった。

③結局は、みんなの意見がまとまり、最後には「裁判員をやってよかった」という結論になる。

以上の特色が共通しているのは、最高裁や法務省が、裁判員になることへの国民の不安を取り除くことを意図して映画を作っているからであると考えられます。

しかし裁判員制度の現実は次のようなものだと考えられます。

①裁判員の中には「この人には裁かれたくない」という人がいるかもしれません。たとえばキャバクラ嬢のキャッチをもやっていて、日当ほしさに来た人などです。この作品でもそういう若者(中田拓也)が登場します。

裁判員になると1万円を上限とする日当がもらえるので、「よくわからないけど、裁判所に行って話し合いに参加して、適当に手を上げれば1万円もらえる。」という人が来てしまう可能性があるわけです。

これはアメリカで問題になっています。低所得者層が日当を目当てに陪審員になりたがる傾向が指摘されているのです。

また、裁判官の中にも横暴で素人の意見を軽視するひとがいるかもしれません。全国各地でおこなわれている、裁判所が主催する模擬裁判でも、自分の意見に同調するよう裁判員を強引に誘導する裁判官がいて、それが新聞でも問題になりました。

②裁判員制度は重大な刑事裁判を対象としており、死刑、無期懲役などの判決を下す立場に立たされることもあります。

この劇でも被告人は「妻と子供に多額の保険金をかけて殺した」容疑をかけられています。つまり、有罪になれば確実に死刑とされる事例です。

⇒イギリスではこのような事件で無実の者を死刑にしてしまった例があります。日本でも、最近、強姦事件で有罪になった人が実は無実であったことがわかりました。

裁判員になる以上、間違った判断を下して、人の一生を狂わせてしまったり、最悪の場合には命を奪ってしまう可能性が常にあるのです。

最高裁や法務省の作ったビデオは、裁判員のこのような責任の重さにはあえてふれていないのです。

③話し合いをしても、意見が一致するとは限りません。最後まで意見が対立し、多数決で結論を出さざるを得ない状況になることもあります。

⇒各地でおこなわれる模擬裁判でも、最後まで意見がまとまらず多数決になることも少なくありません。多数決で自分が支持する意見を否定された人は、納得できない気持ちをいだき続けるかもしれません。

⇒裁判員制度の真の姿を知るには、以上のような問題を避けて通ることができないのです。

⇒そこで、「9人の迷える人々」の中では、あえて、このような問題をとりあげました。ただし、深刻なテーマであることからコメディにし、誰でも気軽に楽しめるものにしました。また、この劇の中には、以下紹介するような裁判員制度の問題点も盛り込んであります。

【裁判員制度の問題点or疑問】

①ふまじめな人が裁判員になったらどうするのか。

⇒裁判員を選ぶとき、一応、裁判官等によるチェックはあるが、きちんとチェックがおこなわれるとは限りません。アメリカでもこの問題は深刻です。アメリカの陪審員たちが、コインの裏・表で有罪・無罪を決めようとしたことが発覚したこともあります。映画「12人の怒れる男たち」でも、「ナイターに間に合わないから早く帰りたい」という人物が登場します。

②市民の常識を反映させることができるのか。「裁判の公平」との矛盾。

⇒「健全な市民感覚」を反映させるとは、どういうことなのでしょうか。

模擬裁判などの結果から、裁判官は、有罪・無罪、量刑判断が一致することが多いことがわかっています。しかし、市民の判断はバラバラになります。

最高裁が採用している裁判員制度のキャッチフレーズに「あなたの意見を生かしてください。」というものがあります。

「自分の意見」を言った裁判員たちに、裁判官の「相場」を押し付つけることは「健全な市民感覚」の反映という要請と矛盾することになるようにも思えます。

③守秘義務の問題点。

⇒守秘義務が邪魔になり「横暴な裁判官が、裁判員に対し、強引に自分の考えに同調することを迫った」などの事実が明らかにならないことも考えられます。

守秘義務は「もし、評議の秘密を後になって公開されてしまうのでは、裁判員は自分の意見を後で批判されることを恐れ、何も言わなくなってしまう。だから、評議の内容は秘密にしなければならない。」ということから定められています。

しかし、アメリカの陪審員制度が守秘義務を課していないことからもわかるとおり、裁判員制度にとって守秘義務は論理必然の要請であるとまではいえないのです。守秘義務を課すことで、かえって、刑事司法の問題点を隠蔽してしまう危険があることを忘れてはなりません。

④多数決で有罪、量刑を決めることの問題点。

⇒意見がまとまらなかったら結論は多数決で決められることになります。しかし、刑事裁判は「疑わしきは被告人の利益」というのが原則です。同じ事件を判断して、有罪、無罪と意見が分かれるのは、その原則と矛盾するようにも思えます。また、死刑判決を多数決で出せるという点も疑問が残るところです。

★ただし、これは、裁判員制度だけの問題ではなく、刑事裁判全般に言えることです。地裁、高裁、最高裁で同じ事件に対する有罪・無罪の判断が異なることもあります。また、最高裁の中で、有罪・無罪の判断が分かれることもあります。

⑤無罪と考えた人も量刑判断に参加しなければならない。

⇒無罪と考えた裁判員としては量刑判断に参加させられることは心理的葛藤を感じるはずです。

★これも、裁判員制度に固有の問題ではなく刑事裁判全般の問題点といえます。プロの裁判官もこの問題に直面します。私は、法務省の質問コーナーにもこの問をぶつけてみましたが、納得するような答えは得られませんでした。有罪だったら死刑判決が出るような事案でも、被告人が無罪と考える人は執行猶予をつけるべきだと考えることになるのでしょうか。

⑥市民の裁判員制度に関する知識が不充分。

⇒裁判員制度は一審にしか適用されないことを知らない、とか、陪審員制度と裁判員制度の区別がつかない国民は多数を占めるのが現状です。また、有罪率が99.9%である事はほとんどの国民が知りません。ただし、最後の点は周防監督の映画「それでも僕はやってない。」の宣伝もあり、以前よりは知られるようになりました。

⑦法学部の教授、弁護士は裁判員になれない。

⇒刑事司法の問題点を解決していくのが狙いの一つだとすると、あえて除く理由はないようにも思えます。

裁判官の本音は「自分と同等に知識があるひとが参加すると都合が悪い」ということなのでしょうか。

この作品に登場する「青山」(彼は、司法試験浪人で10回も試験に落ちました。ですが、法律のことにやたらに詳しく、評議の最中に、突然解説を始めたり、裁判官を困らせるような鋭い指摘をしてきます。)のような存在は、裁判官にとっては邪魔になると考えられます。

⑧「人を裁きたくない」という思想を理由に辞退することはできるのか。

⇒法務省自体混乱していると思えます。私は、この質問を法務省の質問コーナーにぶつけてみました。最初に出た人は「人を裁きたくない、という思想を理由に裁判員を辞退することはできません。」と回答しました。私が「憲法で保障されている思想良心との関係はどうなるのか。」と聞いたところ、15分くらい待たされ、違う人に回されました。その人は「思想を理由にする辞退はある程度認めざるを得ない。」と答えました。詳細は政令で決めるそうですが、いつ、どのような内容で決めるかは、いまだにわかりません。

⑨そもそも「素人に裁かれたい」という人は圧倒的少数派。

⇒世論調査の結果を見ると、一般論として裁判員制度に賛成する人は多いようです。しかし、自分が裁判員になることはいやだという人が多いという結果も出ています。

さらに、授業などで学生に「自分が刑事被告人になったら素人に裁かれたいか、プロに裁かれたいか」と問うと圧倒的多数(9割近く)の人が「プロに裁かれたい」と答えます。(この結果は世論調査では示されない。)

このような現実があるにもかかわらず、裁判員制度は実現されることになりました。しかも、被告人は、プロと素人と、どちらに裁かれるか、を決めることはできないのです。アメリカでは、被告人に選択権があります。

【タイトルに込められた意味】なぜ「9人」なのか。

裁判員は「6人」だが、タイトルは、裁判官3人を含む「9人」になっています。

これは、裁判官であっても「もしかしたらあの判決は間違っていたのでは」という思いが頭をよぎることがあるのではないか、つまり、プロの裁判官といえども、実は「迷える人々」であると考えたからなのです。

最高裁判事を務めた刑法学者団藤重光氏は、死刑判決を出したとき、「人殺し」といわれたことが頭から離れず、死刑廃止論者に転向したことはよく知られています。

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会場は、東池袋駅近くの、「アートスペース・サンライズホール」。ホントに小さな劇場です。 広美さんが花スタンドを贈ってくれました。これで雰囲気が一気にゴージャスに。感謝! 

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看板もベニアにペンキの手作りです。

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階段を下りていくと、受付では、三浦君が着々と準備を進めています。

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仲宅間敏彰君。お調子者の中田役です。本番の1時間前に前説を頼みました。そのせいか、やや緊張気味ですね。

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下田役の今野元志君。ラストに近い部分で、彼は沈黙を破ります。迫真の演技です。話は意外な方向に。

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大西貴之君。司法浪人10年めの青山役です。裁判員制度をわかりやすく解説してくれます。コミカルな演技も見もの。

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瀬川あすかさん。若手裁判官、松岡佑子役です。役どころはクールなエリートですが、素顔はお茶目でかわいらしいです。

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西澤実峰さん。息子を通り魔殺人で亡くした悲しい過去をもつ、難しい役どころです。

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昼の部が終わりました。休憩時間、合志さんが舞台でストレッチングをやっています。

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合志さんのストレッチングを見て「さすがプロだね。」と言ったビリーの言葉に、みんな、笑っています。

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夕方の部。左は、高田判事補役、合志英知さん。右は、裁判長役、実盛厚さん。2人のコンビが絶妙でした。

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中田と青山が意気投合し、「ツータック!」と絶叫しています。

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西澤さん演じる西野明美。涙なしには見られません。

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今野君演じる下田が意外な過去を語り、舞台はいよいよクライマックスへ。

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終わりました。お客様からの暖かい拍手に感激です。

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池田さんの照明は演技を大いに引き立ててくれました。

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「9人の迷える人々」を見に来てくれたみなさま、本当にありがとうございました。

★「9人の迷える人々」上演後、観客のみなさまにアンケートにご協力いただきました。数多くの方がアンケートにお答えくださいました。皆様の貴重なご意見をひとつひとつ丹念に読ませていただきました。本当に励みになります。心からお礼申し上げます。たかしま

【アンケート結果集計】回答数158名

①裁判員制度に賛成ですか、反対ですか。

⇒賛成72 反対71

②裁判員をやってみたいですか。

⇒やりたい61やりたくない88

③自分が刑事被告人になったら誰に裁かれたいですか。

⇒プロの裁判官69 一般市民3 プロの裁判官と市民のグループ82

④この劇を観る前に陪審員制度と裁判員制度の違いをご存知でしたか。

⇒知っていた52 知らなかった104

【アンケートにお書きいただいたご意見】

10月公演分

「気になっていた制度についてわかりやすく教えてもらえた。だけど結局完璧なことはないのかなあ、と思います。すごく楽しく考えさせられる舞台でした。来てよかった。」20代女性

「裁判員制度と陪審員制度の違いがよくわかる劇でした。これからもがんばってください。」30代男性

「陪審員と裁判員が違うことは知っていたが細かな違いまでは知らなかったのでためになった。」30代男性

「登場人物の個性が豊かでリアルさを感じさせてくれた。法律の知識では『常識』が問われていると感じた。さまざまな論点があり最後まで十分楽しめました。ありがとうございました。」20代男性

「いろいろ考えさせられました。裁判員制度に関心をもつよい機会になりました。」年代、性別不明。

「小劇場でも客に訴える演技ができるのですね。」50代女性

「裁判員制度について大変よくわかりました。恐ろしく難しい制度ですね。話し合いの下手な日本人にとって取り入れてはいけない制度かもしれません。」40代女性

「非常に身につまされるテーマでした。裁判までは行かなくても、日々直面している人を裁く場面において(良し悪しを判断する場面)もう一度さまざまなことを見直してみたいと思いました。今日は本当にありがとうございました。」40代男性

「裁判員制度についてだけでなく、死刑制度についても深く考えさせられました。他人事ではなく自分にも関心があることなのでこれらの制度についてもっと知って、考えていきたいと思います。」20代女性

「判事が『正義』という言葉を連呼していたがここでは各々の正義があり、それがぶつかりあって迷える場が形成されていた。9人の個性が鮮明に描かれておりとても見ごたえがあった。次回作を期待しています。」20代男性

「とても考えさせられる内容の脚本だった。」20代男性

「裁判員制度の問題点がよくわかった。」30代男性

「今日の演劇を通して人が人を裁くことは大変難しいと感じました。演劇のストーリーがよく理解でき大変参考になりました。ありがとうございました。」70代男性

「脚本がよくできていると思います。裁判員制度の問題点をよく捉えていると思います。役者もそれぞれの個性があり、うまく演じているとおもいました。」60代性別不明

「難しい内容ですがとてもわかりやすかったです。」20代女性

「裁判員制度の実現に向けて官側が作ったPRドラマ・パンフレットに問題を投げかけた劇として参考になりました。」70代男性

「勉強になりました。面白かったです。」20代男性

「本当に、人が人を裁くということは難しいことだと思いました。裁判員制度の内容がよくわかりました。」50代女性

「お疲れ様でした。役者さんたちもかなり勉強していらっしゃるのだと感心しました。多くの方に裁判員制度のあり方について知っていただきたいですね。」50代性別不明

「人が人を裁くことは難しいです。軽い罪の場合はともかく、重い罪のときに裁判員に選ばれたとき、裁判員になることに二の足を踏みます。」60代女性

「内容的にすごく考えさせられる興味深いものでした。シリアスな内容がコミカルに描かれていて面白かったです。」20代女性

「知らないことを知るとっかかりを与える、演劇はそのような役目をはたすとおもいました。」20代男性

「できれば法律のプロをよんで、芝居を見た人たちが疑問に思ったことなどに答えてくれるとよかった。」30代男性

「大変参考になりました。どうもありがとうございました。」30代女性

「観る前は裁判員制度なんてあってもなくてもどっちでもいいと思ってました。でも、観ているうちにいろいろ考えさせられました。正しいことかどうか、とか、人を裁くことについてなど、決してひとつのものにまとめられるものではなく、それをまとめていくことも難しいのだとおもいました。今日、観に来てよかったと思います。下田さんと西野さんのお話の時は過去の情景が思い浮かぶようでした。間の取り方がうまいんだなあ、とおもいました。同じ役者として、私も観ている人にそう感じてもらえるようになりたいです。」20代女性

「今回のテーマに感銘を覚えます。まだ多くの国民に知られていない、この『人が人を裁く法』をもっと多くの人に伝えていき、なんとかスタートする前に壊したいです。」60代女性

「世間でも注目を集めている裁判員制度について詳しく知ることができよかったです。」40代女性

「すごく勉強になりました。陪審員と裁判員の違いってかなり大きいんですね。今回のお芝居では、この裁判員たちの意見はムダに終わってしまったけれど、本当にこういうこともありえるんだろうなあ、と考えさせられました。よくテレビで『この人、死刑になればいいのに!』と思ったりしましたが、ちゃんと考えないといけないですね。とてもよかったです。」30代女性

「大変興味深く、面白い内容でした。裁判員制度が始まるまでに、何度か公演していただき、多くの人の目に触れることを願います。」30代男性

「極めてタイムリーな企画で評価できる。人物たちの設定はうまくまとめられていて、裁判員制度の問題点を明らかにするのを助けている。今後も法律の問題点を素材に劇を発表してください。」60代男性

「人が人を裁くことの難しさについて気づくよい機会となった。」20代男性

「現実から逃げないでよく考える機会を与えていただいた。」50代女性

「今日の芝居を見て、いろいろ考えさせられた。新聞にも出ていてボウっとして読んでいたが、人が人を裁くことは大変だな、と思った。芝居の中でQ&Aがあり、大変参考になった。裁判員制度には賛成、と書いたが、今日の芝居を観て、簡単には引き受けられないと思った。」60代男性

「シナリオがすごく濃い。私の所属している教育学部でもこういったディベートがありますが、いくら考えても考えつくせないテーマだと思います。将来日本で採用される制度なので起こりうることだなあと考えました。」20代女性

「改めて、一言で片付けられる問題ではないなと思いました。正直、何が正しいかなんてはっきりわかるものではないと思うので、シビアな問題だと思いました。いろいろな疑問や問題点があるということもわかりました。」20代女性

「人が人を裁くことの難しさを痛感させられました。本当に勉強になり、大変有意義でした。ありがとうございました。」70代男性

以下9月公演分

「お芝居は『世界で一番受けたい授業』真っ青の濃い内容で、本当にタメになった。へえボタンを心の中で何回押したことか。10月の公演もがんばってください。」40代女性

「脚本がよく練られていて、時間の経過も忘れて劇に引き込まれました。難しい題材を軽妙なタッチで書くのはたいへんですね。裁判員のキャラクターの作り方がいちばんの工夫のしどころでしょうか。劇中の判事3人、裁判員6人の役どころ、それぞれ当を得て面白かった。」70代男性

「三谷さんの芝居のような内容かと思ってましたが、裁判員制度の問題点がわかりやすく説明してあり、よかったです。」20代女性

「生身の人間の伝える力をあらためて実感しました。面白かったです。」10代男性

「 法律家の偏った考え方のみでよいのか、考えさせられた。」30代女性

「裁判員制度について詳しく知ることができ、とてもためになりました。」40代男性

「人を裁くことの難しさを痛感させられ、非常に勉強になりました。迫真の演技、見事でした。」60代女性

「刑事裁判の全般にわたっており、よくできた劇でした。」60代男性

「裁判員制度をテーマにしていますが、実はわが国の刑事裁判の問題点を突くものだと感じました。」40代男性

「裁判員制度についてよく理解できました。みなさまの熱演、すばらしかったです。がんばってください。」40代男性

「陪審員制度と裁判員制度の違いがすごくわかりやすく説明されていました。自分の問題として考えていきたいと感じました。」20代女性

「よく考えられたストーリーだと思います。裁判官の中には(いいかたもいらっしゃいますが)どうも一般市民と感覚の異なる人が多くいるのでこんな人に普通の感じ方ができるのか、と疑問に思っていました。より多くの人に観てほしい劇だと思います。」年令未記入、女性

「裁判員制度について改めて考えさせられ、自分が呼び出されたらどうしよう、と深く考え込んでしまいました。」60代女性

「いろいろな個性を持った人たちが登場し、裁判員制度についての問題に触れながらストーリーが展開していき、大変面白かった。自分でも詳しく調べてみる必要があると改めて実感しました。」30代男性

「勉強になり、面白かったです。」20代女性

「いままでに観たことがない構成で考えさせられました。」年令未記入、女性

「面白かったです。説明的なところが多い気がしましたが、問題点がわかりやすく伝わってきました。」40代女性

「面白かったです。裁判官があんなバカならやってられないなあ、とおもいました。」年令未記入、女性

「いろいろと考えさせられました。我々は導入前にいろいろ知るべきだと思う。」30代、性別不明

「内容、構成、ともに期待をはるかに上回り、たいへん楽しく観ることができました。」40代女性

「あっという間の1時間でした。結末は意外なもので、裁判員制度に興味がある私も想定外でした。知的好奇心をくすぐられました。これからもインテリジェントな芝居を期待します。」30代女性

「自然体で演じられて、とてもわかりやすかったです。学校などを回り、多くの人に観てもらうとよいとおもいました。」60代女性

「いずれ考えなくてはならないテーマをわかりやすく、しかも楽しいストーリーつきで展開していました。」50代女性

「どんな裁判も慎重にするべきである。改めて裁判の恐さがわかりました。」60代女性

「内容がまとまっていて、とてもよかった。俳優さんの演技もとてもよかった。」50代女性

「オリジナル作品ということで作者のメッセージをストレートに表現でき観客への問いかけが成功している。」50代男性

「裁判員制度についてたいへん理解を深めることができた。法律家は自らの都合で有罪や無罪へ巧みに導いていく力を身につけた人たちなので、プロと同席して丸め込まれないという自信はない。」40代男性

「人が人を裁くことの難しさを改めて考えさせられました。とても勉強になりました。ありがとうございました。」50代女性

「この劇で裁判員制度のことが少しわかったような気がします。」60代女性

「人が人を裁くことの難しさを感じ、裁判員に選ばれたらどうしよう、と思った。」60代女性

「人が人を裁く意味を考えてみようと思いました。」20代男性

「とても面白かったです。14才の私にもわかりやすかったので幅広い年代の人にみてもらいたいとおもいました。ビデオ等を作ってほしいです。」10代女性

「陪審員制度と裁判員制度の違いがよく理解できた。裁判員制度の矛盾点がよくわかった。」40代男性

「大変ためになった。裁判員制度だけでなく、他のいろいろな知識も得ることができ、有意義だった。」40代女性

「制度の問題点をそれぞれ極限化して見せてくれている。やや非現実的な印象もあるが、潜在しがちな点を明るみに出していて、深く、わかりやすい。」40代男性

「法律と話題だけが先行していて置いてきぼりを食っていたテーマをわかりやすく説明していて、かつ、面白かったです。」40代男性

「演技がたいへんすばらしかったです。」50代男性

「たいへん勉強になりました!」20代男性

「考えさせられます。わかりやすかったです。」40代女性

「観る前に予備知識のプリントがもらえてとてもよかったです。新聞のプリントもたいへんよかったです。いつもこのようにしてくれるとたいへんわかりやすいですね。ぜひ今後も続けてください。」50代男性

「とても勉強になりました。」40代男性

「裁判員制度のさまざまな問題点をうきぼりにしていた。まだいろいろな問題があると思うので、次回作にも期待したい。」40代男性

「演技はそれぞれすばらしかったです。素人には難解と思われる裁判員制度の問題点をわかりやすく説明しており、多くの人に観てもらいたいとおもいます。」年令未記入女性

「裁判所のPR用のビデオが比較的軽い事件しか対象にしていないことはうなづけた。人を裁く難しさがよくわかった。」20代女性

「重要な問題に対してしっかり問題提起がなされており、非常に興味深かったです。『゜それでもボクはやってない』や『12人の怒れる男たち』を思い出しました。」40代男性

「肩がこらずに楽しく鑑賞できました。すばらしい演劇でした。脚本よし、演出よし、演技も役ごとにすばらしい。納得できました。」70代男性

「何気ない会話とか、どうでもよさそうな話が、実はこの劇の重要なテーマをたくさん捉えていて、すごい、とおもいました。」20代女性

「とてもよかったです。考えさせられました。多くの人に観てもらいたいです。」40代性別不明

「身近で観られてよかったです。迫力がありました。」50代女性

「難しい内容かな、と思ったのですが、ひとつひとつ説明や例を聞いて、私でも理解することができました。」20代女性

「小さな出来事等を取り入れ、わかりやすかった。人を裁くことについて考えさせられた。時間にとらわれず慎重に裁かなければ、と思った。」60代女性

「とても考えさせられるテーマです。現実に自分の身にも起こりうる問題ですからね。こういう題材をもっと扱って、大きな会場でお客さんをたくさん呼んでやるべきです。」30代男性

9月20日NHKラジオ第1、朝7:40から約7分の番組で公演の様子、観客へのインタビューなどが紹介されました。

共同通信のニュースで紹介されました。

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【共同通信記事】 裁判員制度をテーマにした劇「9人の迷える人々」の上演が1日、東京・池袋のアートスペース・サンライズホールで始まった。市民から選ばれる裁判員6人と裁判官3人の評議の様子をコミカルに描き、裁判官が強引に評議を進めた場合、どうなるかという課題も浮かび上がらせている。 演じているのは、駿河台大法科大学院助手(憲法)の高島穣さん(44)が主宰する劇団「スタジオ・フェニーチェ」。 設定は、保険金目的で妻子を殺したとして起訴された被告の裁判で、日当ほしさの風俗嬢スカウトマンや「みそ汁を残さない被告は善人だ」と主張する定食屋の娘、痴漢に間違われて捕まった経験のある会社員らが裁判員に。裁判員の「市民感覚」に対し、裁判官は「専門家の常識」を振りかざし、評議は混迷の末に意外な結末を迎える。 今後の上演は、同じ劇場で2日午後1時と10月21日午後1時、同5時。

朝日新聞8月30日夕刊社会面「裁判員時代」に掲載されました。【朝日新聞記事】裁判員 制度をテーマにした劇「9人の迷える人々」が9月1日、2日の両日、東京で上演される。市民大学で法律を教えている劇団主宰者が、裁判員制度に対する学生の質問に触発されてコメディーに仕立てた。舞台は、保険金目当てに妻子を殺したとされた被告を有罪と決めた裁判官3人と裁判員6人が、死刑が妥当かどうかを話し合う場面から始まる。「『疑わしきは被告人の利益に』なのに、多数決で有罪でいいの?」と疑問を持つ人。「何でもいいから早く決めよう」と言う人。意外な結末で裁判は終わる。制作は「スタジオ・フェニーチェ」。主宰者で、脚本・演出を担当する高島穣さん(44)は、学習塾を経営しつつ早稲田大エクステンションセンターなどで法律を教えている。最高裁や法務省がPRで作った映画を見たが、「裁判員も裁判官も協力的な『いい人』たち。それでは制度の本当の重さは伝わらない」。9月の両日のほか10月21日、池袋アートスペースサンライズホールで。(井田香奈子)

東京新聞に掲載されました。【東京新聞記事】2009年までに始まる裁判員制度について考えてもらおうとコメディー「9人の迷える人々」が9月1、2日、池袋演劇祭で上演される。駿河台大法科大学院教員でもある劇団「スタジオ・フェニーチェ」代表の高島穣さん(44)=新宿区=が脚本、演出を担当。「裁判員制度の問題点を知ってほしい」と話している。 (松村裕子)★ 裁判員制度では、市民感覚を裁判に反映させるため、くじで選ばれた市民の裁判員六人が裁判官三人と、刑事裁判で有罪か無罪かだけでなく量刑も決める。★ 劇では、池袋でキャバクラ嬢のスカウトをする若い男や司法試験に十回落ちた男性が裁判員として登場。多額の保険金をかけて妻子を殺した男の裁判をめぐってやりとりする中で、制度の問題点を浮き彫りにする。キャバクラ嬢のスカウトが日当目当てに裁判員になったことが分かったり、法律のプロの裁判官が素人の裁判員を強引に自分の意見に誘導しようとしたりする。制度は重大な犯罪を対象にし、死刑という人の生死を判断することもありえるという深刻な話も、コミカルな会話とともに展開する。★ 高島さんは、文化教室などで講演した経験から、裁判員制度に興味を持つ人は多いが、米国の陪審員との違いなど深く理解している人が少ないことに気付いた。話し合いの内容には守秘義務が課され、違反すると罰せられるが、「強引な裁判官がいることも外部に話せないのは問題。部分的にでも公開すべきだし、罰することまでする必要はない」と自身も制度のあり方に疑問をもっており、劇のテーマに取り上げた。★ 「役所のPRビデオでは問題点は隠れがち。興味はあるが難しい講義や本は苦手という人にも、肩の力を抜いて見てほしい」と話した。

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以下の新聞で紹介されました。⇒四国新聞、エキサイトニュース、熊本日日新聞、北国新聞、山陽新聞、中国新聞、岐阜新聞、北日本新聞、西日本新聞、佐賀新聞、河北新報、長崎新聞、さきがけ

「9人の迷える人々」10月公演大好評にて終了! 

「9人の迷える人々」10月21日の公演を大好評のうちに終えることができました。これもみなさまのあたたかいご声援のおかげです。公演にお越しくださったみなさま、本当にありがとうございます。今回、みなさまから頂戴したアンケート結果は今後の活動の貴重な資料とさせていただきます。アンケート結果は制作日記にアップいたしました。

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上掲、9月1日公演の様子(澤村嘉造氏撮影) 

お問い合わせ080-5382-5511高島まで。

ける!える!タメになる!平成21年日本で導入されることになった裁判員制度を舞台に、突然裁判員に指名された迷える9人がくり広げる最高のエンターテインメント!スタジオ・フェニーチェ第2作品!

「裁判員制度」って、とにかく、考えれば考えるほどわからない

たとえば 

「もし、キャバ嬢のキャッチをやっているふまじめな人が裁判員になったらどうなるの?」

「自分の意見を押し付ける横暴な裁判官がいても、守秘義務があるから、それをひとにはいえないの?」

「被告人に有罪判決を出して死刑にしてしまったあと、真犯人が出てきたらどうすればいいの?」

そこで

裁判員制度へのこういう率直な疑問を考えていたら

絶品・極上コメディができました!

それが

「9人のえる人々」

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この劇の2大特徴!!
とにかく面白い!スリルに満ちたかけ引きと痛快なギャグ。死刑か、無罪か?あっと驚く、大どんでん返し!

裁判員制度の専門家でもある高島じょうの書き下ろし!この劇を見るだけで裁判員制度の問題点がすべて理解できる。

裁判員制度とは  平成21年、日本に裁判員制度が導入されることになった。裁判員制度とは、殺人や放火等の重大な刑事裁判に、一般市民の中から選ばれた法律の素人である裁判員が参加し、プロの裁判官とともに、被告人が有罪か無罪か、そして、有罪だとするならどのくらいの刑を科すのが適当かを決める制度である。

ストーリー  平凡な市民として暮らす人びとのもとに、ある日裁判所から一通の手紙が届いた。それは、裁判員として刑事裁判に参加してほしいという内容であった。裁判員として裁判所におもむいた彼らを待ち受けていたのは「自分の妻と子供に多額の保険金をかけて計画的に殺害した」という、思ってもみない重大犯罪であった。ストーリーは、多数決の結果、被告人が有罪に決まり、それに対してどのような刑を科したらよいのかを決める話し合いの場面から始まる。  

ひたすら立身出世を望み威圧的な態度で市民の意見を軽視する裁判官、キャバクラ嬢のキャッチをやっていて、日当1万円欲しさに裁判員になった若者、女子高生からチカンと間違えられ厳しい刑事の取調べを経験した元サラリーマン、さまざまなヒストリーをもつ市民6人と、プロの裁判官3人が、この難事件に挑む。

みどころ  「人が人を裁くことができるのか」という、シリアスなテーマを扱いながらも、笑いあり、涙あり、スリルに満ちた最高のエンターテインメントに仕上がっている。また、ストーリーの結末には、衝撃的なサプライズが用意されている。この劇を観れば、人が人を裁くことなどできるのか、という刑事裁判の根本的な問題を誰もが考えさせられることになるだろう。

キャスト

①浅沼美紀(25才女性) 田中美唯 下町の小さな定食屋の娘。母親と一緒に定食屋を営む。言いたいことをズバズバ言いまくる。

②中田拓也(23才男性) 仲拓磨 池袋西口でキャバクラ嬢のスカウトをやりながらその日暮らしの生活を送る。裁判員に支給される日当を目当てに参加する。

③下田学(30才男性) 今野元志 平凡なサラリーマン。まじめで、気が弱そうな感じ。かつて電車の中でチカンと間違えられ、つかまったことがある。

④西野明美(35才女性) 西澤実峰 上品な奥様といった外見だが、どこか暗い影がある。幼い息子を通り魔殺人で亡くした悲しい過去を持つ。

⑤青山卓也(35才男性) 大西貴之 裁判や法律のことに関して、やたらに詳しい。司法試験10年浪人。弁護士になって自分を振った女を見返したいと思っている。

⑥やまぎ正三 (65才、男性) 高島穣 まじめ一筋で人生を歩んできた。責任感が強い。温厚な人柄。毎日、孫に囲まれ、悠々自適の生活を送っている。

★裁判官・裁判所職員★

①裁判長 吉村慎三(45才)実盛厚 立身出世をねらう、権威的な裁判官。基本的には温厚な性格だが、法律のプロである自分たちが一番正しいと思っている。

②判事補 高田和彦(男性30才) 合志英知 ひたすら出世街道を進もうとする権威主義的な人間。上司へのゴマすりに余念がない。

③判事補 松岡佑子(女性25才) 瀬川あすか 若いが、冷静な分析力がある。正義感が強く先輩裁判官にも自分の意見をぶつける。

④裁判所職員 水谷圭介(男性27才) 物語の最後に、大どんでん返しとなる結末を伝えに来る。

スタジオ・フェニーチェとは 2005年、高島じょうを中心に結成された、映画・演劇プロデュース・グループ。2005年に制作した映画「マイ・スイーツ・ハート」は、若きパティシエをめぐる愛と感動のストーリーで、第9回インディーズムービー・フェスティバルで入選。300以上の応募作品の中で、現在グランプリの最有力候補となっている。

スタジオ・フェニーチェ代表プロフィール 高島じょう 1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学院修了。大学卒業後、演劇の道を歩む。シェークスピア作品、モーツァルトのオペラ等の演出で高い評価を得る。2005年、スタジオ・フェニーチェ設立。映画「マイ・スイーツ・ハート」監督。同作品は「第9回インディーズムービー・フェスティバル」でグランプリ候補となっている。都内ロー・スクール(法科大学院)、早稲田大学エクステンションセンター等でも教鞭をとる。「裁判員制度」の専門家として、早稲田大学で講演をおこなっている。http://www.joe-takashima.net/

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